富士宮~須走ルートで富士登山。乗り降り自由なバス往復券が便利

出張帰りに富士宮に一泊して、富士宮ルートで富士山に登った。

4ルートのうち吉田・須走・御殿場ルートは利用したことがある。初挑戦の富士宮ルートは五合目スタート地点の標高が高く、ほかより楽に山頂まで行けた。

帰りは須走ルートで砂走を下りて、新松田行きのバスに乗った。事前に登山バスの往復チケットを買っておくと、どの登山口からでもバスに乗れて便利だった。

富士宮駅で往復バスチケット購入

前日に富士宮駅前のバスターミナルで、五合目までの往復チケットを買っておいた。税込3,100円で有効期間の3日間、乗り降り自由のフリーパス。

富士登山バス、フリーチケット

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登山口は自由に選べるので、行きと帰りのルートを変えることもできる。バス内で往復券は購入できないらしいので、駅前で入手しておくとお得だ。

夏休みのバスは満席

夏休み中でしかも休日、富士登山は大変混雑する。新富士~富士駅を経由して遠くから来るバスは満員に違いないと予想し、8:30富士宮駅始発のバスを狙ってみた。

富士登山バスの車内

しかし「花の湯前」のバス停から乗るとこちらもほぼ満席で、かろうじて補助席に座らせてもらえた。確実に乗るなら、始発の富士宮駅で並んだ方がいい。

富士宮口五合目~山頂

1時間半ほどで富士宮口の五合目に到着。バスを降りると霧がかかっていて、やや寒い。上着1枚では心もとない気もしたが、登り始めたらすぐ汗をかいて半袖で十分だった。

予想通り五号目の山小屋は登山客でごった返している。ここはすでに標高2,400m。登山口の中では一番標高が高く、山頂までの距離も短いのでビギナーには人気のルートだ。

富士宮口五合目

序盤は道幅の広い砂地で歩きやすい。ときどき雲の切れ間から箱根方面を見渡せた。愛鷹山(あしたかやま)を超えて箱根の芦ノ湖、もう少し登ると伊豆半島の先まで見ることができた。

富士宮ルートの眺望

すぐに六合目の雲海荘に到着。富士宮ルートは山小屋・山荘も多くて便利だ。さらに箱根や駿河湾の眺望も楽しめるので、観光的にもめぐまれている。

六合目から先は岩場が増えて登りにくく、渋滞気味になってきた。七合目、八合目の山小屋も休憩中の人で混雑している。こんな荒れた斜面でも、ときどきトレランで走って下りてくる人がいる。

富士宮ルートの岩場

標高3,400mの九合目を過ぎると、さすがにペースが落ちてきた。まわりの人もきつそうで、あちこちで岩にもたれて休んでいる。

富士宮ルートの山頂付近は、岩場が多くて足を上げるのがしんどい。それでも砂利で足が滑る須走ルートよりはましだと思う。

九合五勺の胸突山荘を超えて最後の登り。富士山は見た目どおり、山頂に近づくにつれて勾配がきつくなる。疲れがたまって空気も薄くなる終盤が一番きつい。

富士山頂でポケモンGO

山頂の浅間大社奥宮に着くと、見たことがないくらい大勢の人がいた。さすが7月末の夏休み。休日の高尾山のようなにぎわいだ。

帰りに乗る予定の新松田行きバスは本数が少ない。今日は時間がシビアだったので、お鉢巡りはスキップした。

富士山頂

富士山の登山道から山頂にかけて、携帯・スマホはどこでもつながる。ためしにポケモンGOを立ち上げてみたら普通に遊べた。

富士山頂のポケモン

富士山頂にもポケストップやジムが設置されている。山頂とはいえ、特に目新しいポケモンは出なかった。

まわりを見回すと、休憩しながらポケモンで遊んでいる人が大勢いた。ARモードで火口や雲海をバックに写真を撮ると、なかなかいい絵になる。

須走口ルートで砂走を下山

帰りは須走ルートで下山。当初は富士宮ルートでピストンする計画だったので、トレランシューズにスパッツなしの軽装備で来てしまった。

須走口

とりあえず山頂付近の路面が安定しているところは走って下山。富士山の東側も、雲の切れ間から丹沢~奥多摩~秩父の山々を見下ろすことができた。そして七合目から先は、砂走の斜面が始まる。

fujisan18

須走口からの砂走を下るなら、くるぶしまでカバーする登山靴と、砂避けのゲイターがあった方がいい。普通のランニングシューズだと、砂の中のガレキにつま先が当たって爪が黒くなってしまう。砂の深さも足首まで埋まるくらいあるので、靴の中に砂が入らないようカバーできると快適だ。

トレランシューズは普通のスニーカーよりつま先が保護されているので岩に当たってもまだ痛みは少ない。ただしローカットなので足首のまわりから容赦なく砂が入り込んでくる。

トレランシューズで砂走下山

また勾配が急なので、靴紐を固く結んでもシューズ内につま先が当たって痛くなる。その点、くるぶしまで保護するタイプの登山靴なら、足首の前面に荷重をかけられるので急斜面で足先が痛くなりにくい。

スピードを出し過ぎて足がもつれないように、そこそこのペースで駆け下りる。靴内に侵入する砂と、つま先の痛みをこらえながら、砂払五合目に到着。

シューズの中の砂を落とすと、なぜか靴下の中まで砂がたまっていた。布の目地より砂粒の方が細かいということだろう。

トレランシューズの中にたまった砂

砂払から先は樹木に覆われた岩場になり、安定して走ることができた。足元は溶岩でごつごつしているが、普通の岩より滑りにくいので安心して踏み込める。

砂払より下の登山道

須走口~新松田経由で帰京

ほどなくして須走口の五合目に到着。14:20発の新松田行きバスに間に合った。

富士宮口は10時にスタートしたので、山頂まで往復して約4時間半の行程。下りはほとんど走ったので、1時間もかからなかったようだ。

新松田行きのバス

新松田駅からは小田急線に乗れるので、JRで都心に向かうより若干安くなる。富士宮ルートで下って新富士から新幹線に乗るよりも、だいぶ電車賃を浮かせたと思う。

登山バスのフリーきっぷを買えばこういう使い方もできる。登山後の目的地によっては、下山ルートを変えてみるのもありだ。