ハセツネ参加レポート3、御前山~大岳山~御岳山~日の出山~金毘羅山

目次

  1. 受付~保険チェック~荷物預け~開会式
  2. 入山峠~醍醐丸~浅間峠~三頭山~月夜見山
  3. 御前山~大岳山~御岳山~日の出山~金毘羅山

小河内峠~御前山~大ダワ

第二関門、駐車場の脇から長い距離を下って、次の小河内峠へ向かう。試走で迷った途中の三分岐は、やはり中央の山頂行きが正解だった。生藤山や中山は巻き道でOKだったが、ここはきついルートを走らされるようだ。

御前山へ登る途中で雨脚が強まり、霧も濃くなってきた。このあたりは道が広いので、暗闇の中ひとりだと迷いそうで怖い。ライトも届かず視界が悪い中、滑落注意の危険地帯を慎重に通過する。

崖に注意して下ばかり見ていると、今度は上から襲ってくる木の枝や幹に頭をぶつける。集団の後ろの方にいると、前の人の動きでこうした障害物を察知できるのが便利だ。

ひたすら斜面を登って惣岳山を過ぎ、23時過ぎにようやく御前山に到着。

御前山、山頂の様子

山頂のスタッフが「このペースならサブ15は確実、サブ14も狙える。補給が十分ならサブ13もいけるかも」と励ましてくれた。事前に計算した予想タイムより1時間早く到達できたので、このまま完走できそうな自信がついてきた。

かさばらない和菓子・洋菓子・ジェル系で用意した補給食は十分に残っている。第二関門の給水所でもらったポカリ500mlは飲み干してしまったが、大岳山と御岳山の間に水場が設けられている。

御前山からかなり下って23:12に鋸山林道の大ダワに到着。ここには救護のテントが出ていて、休んでいる人も大勢いた。

鋸山林道、大ダワの救護所

ボトルに残った水を飲み干し、バックパックのハイドレーションから給水。まだ1リットル以上残っていたので、ゴールまで十分に足りた。

ハイドレーションパックから水の移し替え

水の移し替えで何度かこぼしてしまい、機材を濡らしてしまった。スタートから10時間も経つと、さすがに疲労がたまってくる。手元が怪しく判断力も鈍るので、レース終盤にはあまり複雑な作業をしない方がいい。

大岳山の岩場・鎖場

大ダワからハセツネ最後の難関、大岳山に向かう。途中でヘッドライトとハンドライトの電池が切れかけたので、落ち着いて交互に交換した。交換作業にライトは必須なので、複数持ち歩くのが前提だ。たまたま同時に切れてきたので少し焦った。

ライトの電池交換

大岳山の岩場に向けて、持参した軍手をスタンバイ。夜間の冷え込みで防寒にも役立つ。この先の下りで何度か転んだ際にも、軍手のおかげで手を擦りむかずに済んだ。ハセツネにグローブは必携だ。

軍手

馬頭刈尾根方向の分岐はテープで封鎖されていたので、迷うことはなかった。岩壁の前にテントが張ってあり、けが人救助のためにスタッフが控えているようだ。

大岳山の岩場は事前に練習しておいてよかった。夜間はどのみちヘッドライトで照らした手元しか見えないので、崖のような斜面もそれほど怖くは感じない。

大岳山の岩場を登る人

鎖場はみな用心して慎重に登っていく。渋滞で待ち時間はあったが、ここまで来ると行列は8人くらいなので時間のロスは少ない。大岳山の山頂にたどりつくと、少しだけ都心の夜景が見えた。

御岳山~日の出山~金毘羅尾根

山頂からの下りも急な岩場で、登りよりむしろ滑落の危険が大きい。慎重に下って大岳神社を通過し、さらに岩場を抜けて御岳山に向かう。

途中で神社の鈴を鳴らしてお参りする人もいた。コース前半の軍刀利神社も人気の参拝スポットだった。さすがにコースを外れて御岳山の神社までお参りする人はいない。

御岳山までは長い下りで、集団で走りながら雑談する余裕もあった。長尾平の第三関門をパスして休憩なしで御岳山に到達。お店は閉まっているが、参道で応援してくれる人がいた。

御岳山の商店街

御岳山では山門の脇にトイレがある。うっかり見逃してしまったが、日の出山に向かう途中にもあって助かった。ここは人もまばらでトイレ待ちの行列もできていない。

日の出山の公衆トイレ

日の出山の山頂に着いた時間はちょうど夜1時。スタッフの方に聞くとゴールまでの距離は残り11kmとのこと。あとはずっと下りなので、2時間もあれば完走できるはずだ。

雨上がりの日の出山は夜景がきれいだった。夜間で眺望がよいと、スカイツリーも見ることができる。

日の出山から見た夜景

もう体力温存する必要はないので、金毘羅尾根はライト全開、ダッシュで下った。林の中は道も広いので追い抜きやすい。ゴールまでの標高差700m、ときおり出てくる上り坂以外は、ほとんど走ったまま尾根を通過できた。

残り5kmの案内板が見えたところで手元の時計は1:32。山道を抜けて道路に出たあたりで1:53。がんばればタイム13時間を切れるかと思い、最後にスパートをかけた。

ハセツネのフィニッシュゲート

五日市会館のフィニッシュゲートを通過した時刻は12:55。特に目標は立てていなかったが、サブ13時間をぎりぎり達成できた。このタイムだと総合300位以内には入れる。

ゴール後の食事、体調チェック

ゴール後に完走賞のTシャツを受け取り、屋台でだんべぇ汁をごちそうになる。中身は細切れのすいとんが入った味噌汁で、久々に温かいものを食べられてうれしい。

ゴール後にもらえるだんべぇ汁

途中からシューズの裏に違和感があったが、よく見るとソールが壊れてパーツが一部はがれていた。

ソールが壊れたadizero XT5

2年前に買ったadizero XT5。グリップはまだ残っているが、そろそろ寿命かと思う。丹沢や奥多摩のトレラン練習や登山でも活躍したよいシューズだった。

レース後の体調を観察すると、足の裏が一か所すりむけていた以外は特に問題ない。途中で2回ほど派手にこけたが、さいわいけがはなかった。70kmも走ったわりには、足の疲れも少なく感じる。

トレランは上りと下りで使う筋肉を変えられて、途中の休憩回数も多い。道もふかふかで膝の負担が少ないのか、同じくらいの競技時間でも100kmのウルトラマラソンよりずっと楽だった。

そして翌日の筋肉痛は足よりむしろ首と肩に来た。2リットルの水や食料を背負って走ったためだろう。長時間のトレランレースでは、重いバッグに体を慣らしておいた方がいい。

始発までの過ごし方

「始発に間に合うくらいでゴールできればうれしい」という予定だったので、早めにフィニッシュして手持無沙汰になってしまった。会場に貼り出されたタイム速報を眺めるくらいしかすることがない。

ハセツネゴール付近の様子

このまま始発の5:22までじっとしていると、風邪を引きそうだ。無料で温泉行きバスも出ていたが、あいにく着替えを持ち合わせていない。さすがに暇なので外を歩いてみることにした。

武蔵五日市駅は改札のシャッターが降りていて、仮眠できそうなベンチもない。駅ナカのコンビニNewDaysは閉まっていたが、ロータリーの交番向かいにあるセブンイレブンは夜中3時でも開いていた。会場から少し遠いが、ここで時間を潰すのもありだろう。

始発までまだ2時間以上あったので、なんとなくそのまま拝島駅まで歩いてみた。不思議なことに、こんな時間でもロードバイクに乗ってトレーニングしている人たちがいる。ゴールの時間が中途半端になることを考えると、自転車で会場まで自走してもよかったと思う。