東海道新幹線の自転車輪行におすすめ「EXこだまグリーン早得」

しばらく仕事で岐阜に出張することになった。寒い時期だが暇があれば自転車に乗ろうと思い、新幹線で輪行することにした。1泊2日もあれば自走できない距離でもないが、さすがに今回は荷物が多い。

特に急ぐ用事はないので、東京駅~名古屋間は運賃が安いこだまを利用してみた。さらにエクスプレス予約の「こだま☆楽旅IC早得」(現在の名称は「EXこだまグリーン早得」)を利用したら、割引料金のグリーン車で余裕を持って自転車を運ぶことができた。

(2019年7月1日更新)

EXこだまグリーン早得の料金比較

普段、新幹線を利用するときは、モバイルSuicaのアプリからエクスプレス予約している。料金が割引になる以上に、予約から乗車までスマホで完結できるメリットが大きい。昔はJR東海のエクスプレスカードと紐づけていたが、今は還元率のよいビックカメラSuicaのビューカードに変更している。

駅の窓口や券売機で買うよりも、エクスプレス予約の方が指定席・自由席とも安くなる。さらにIC早得(タイプB)の後継サービス「EX早得21」を利用すれば、のぞみでもかなり安くなる。ただし「乗車日の1か月~21日前」と予約できる期間がピンポイントなので使いにくい。

車種はこだま限定になるが、「EXこだまグリーン早得」なら乗車3日前までの予約で済む。EX早得21より料金200円増しになる代わりに、グリーン席に乗れるという特典付きだ。

東京~名古屋間の料金比較(閑散期)

  • 通常料金(こだま・指定席):10,880円
  • 通常料金(こだま・自由席):10,360円
  • エクスプレス予約(全車種、自由席/指定席共通):10,110円
  • IC早得(タイプB):9,770円 ※乗車日3日前まで(サービス終了)
  • EX早得21(全車種共通):8,800円 ※乗車日21日前までに予約
  • EXこだまグリーン早得:9,000円 ※乗車日3日前までに予約

「EXこだまグリーン早得」の場合も、予約はアプリから可能。自動改札機にスマホをタッチすれば通過できるので、在来線からの乗り継ぎもスムーズだ。

かつては「こだま☆楽旅IC早得」という名前だったこのサービス。正式名称に☆印が入っているため呼びにくく、パソコンでも打ち込みにくかった。新名称では「EX・グリーン」という具体的なキーワードが入って、よりわかりやすくなったと思う。

「ぷらっとこだま」は最安だが面倒

「EXこだまグリーン早得」とは別に、JR東海ツアーズが提供する「ぷらっとこだま」というサービスもある。

こちらは東京~名古屋間が8,300円で、最安で新幹線指定席に乗ることができる。1,000円プラスすればグリーン車を選ぶことが可能で、さらにドリンク引換券までもらえる。

デメリットとしては、ネットの通販で買う場合、郵送受け取りになるうえ送料が82円かかる。JR東海ツアーズ支店かJTB窓口などで直接購入することもできるが、あいにく近所にない。いずれにしても、スマホ1台で予約・決済できるエクスプレス予約よりは手続きが面倒といえる。

さらに在来線から乗り継ぐ場合はSuicaと連携できないので、いったん改札を出て新幹線専用改札から入り直す必要がある。あるいは駅員さんにチケットを提示して、IC分を清算してもらうかだ。自転車輪行の場合、駅構内で遠回りする苦労はなるべく避けたい。

グリーン車ならEXの方がお得

「ぷらっとこだま」のグリーン車料金は9,300円なので、9,000円の「EXこだまグリーン早得」に300円分の(ちょっと高い)ドリンク代が上乗せされていると考えることができる。エクスプレス会員であれば、どう比べてもEXの方が安いうえに便利だ。

あくまで最安を目指すなら「ぷらっとこだま」の普通車。しかし、こだまの乗車時間は長いので、グリーン車でくつろげるメリットも大きくなる。座席の前後間隔も広く、普通車両より自転車を置きやすい。

東海道新幹線で輪行するなら、最安「ぷらっとこだま」普通車より700円追加して、「EXこだまグリーン早得」を利用する方がリーズナブルな気がする。

「EXこだまグリーン早得」の予約方法

スマホから「EXこだまグリーン早得」を予約する方法は、通常のエクスプレス予約と同じ。モバイルSuicaのアプリから「エクスプレス予約(JR東海)」のボタンを押して、ブラウザからログインする。

注意点としては、予約画面の下の方にある「ひかり・さくら・こだまのみ検索」をチェックしないと「こだま」が候補に表示されない。

ひかり・さくら・こだまのみ検索

割引き対象の便があると、車名の下に「割引設定あり」のアイコンが表示される。

エクスプレス予約の候補画面

候補の列車を選択すると、自由席・指定席の他に「EXこだまグリーン早得」の選択肢が表示される。

エクスプレス予約の選択画面

現在の名称は「EXこだまグリーン早特」

続いて座席表から希望のシートを選択できる。空きがあれば、自転車を置きやすい最後尾か最前列がおすすめだ。ただし、たいていはどちらも真っ先に予約で埋まってしまう。

こだまグリーン車の実情

今回は運よく最前列のシートを予約できた。東京駅での乗り換えも、モバイルSuicaのまま改札をタッチで通過して、最短動線で新幹線のホームにアクセスできる。この点が「ぷらっとこだま」より有利だ。

こだまのグリーン車

グリーン車に乗ってみると、最後尾シート後ろの収納スペースは他のお客さんに使われていた。ここはシートをリクライニングされると、荷物が潰されるおそれもある。自分が最後尾に座らない限りは、目の届かない離れた位置に自転車を置かない方が無難だ。

こだまのグリーン車、最後尾

グリーン車の最前列に自転車を置くと、このような感じになる。GIANTのコンパクトな輪行袋を使っていても、さすがに2名分の場所をとってしまう。

こだまのグリーン車、最前列

しかし平日のこだまグリーン車はがら空きなので、ほとんど邪魔になることはない。途中で車掌さんに注意されることもなかった。自分の足元が窮屈になるのを我慢すれば、もっとも安全な置き場所だ。

グリーン車は乗客が少ない

広い車内に乗客は数名。東京から品川、新横浜、小田原を過ぎても他に乗って来る人はいなかた。もしかすると、相談すれば予約のない空きシートに自転車を置かせてもらえたのかもしれない。

自由席・指定席に比べてグリーン車は座席の間隔が広いことに加えて、「利用するお客さんが少ない」という恩恵も受けられる。ただでさえまわりに迷惑がかかる輪行なので、新幹線に乗るなら積極的にグリーン車を利用するのがマナーともいえる。

その意味においても、通常のEX予約よりも安く済む「EXこだまグリーン早得」は輪行時の利用価値が大きいと感じた。貴重なバイクを安全に運ぶうえでも、サイクリストにおすすめの割引サービスだ。