ロードバイクのTT練習に最適な岐阜の徳山ダム、国道周回コース

岐阜の北にある山の中を、自転車で周回するコースを考えてみた。

本巣市を南北に貫く国道157号と、揖斐川町を走る国道417号。両者を東西につなぐ県道270と40号。これらを経由して一周すると、70kmくらいの行程になる。

徳山ダムStrava徳山ダムStrava

徳山ダム周辺はTT練習に最適な直線道。県道では10km程度のゆるい登坂も楽しめ、バランスがよい。途中に道の駅や日帰り温泉も充実していて、週末のツーリングには距離もちょうどよさそうな感じだ。

馬坂峠のトンネル

国道157号を温見峠に向かって北上する。道の駅「うすずみ桜の里・ねお」を通り過ぎて1kmほど進み、ヘアピンカーブの途中にあるT字路を左折する。共栄橋という短い橋を渡ると、馬坂トンネルに続く県道270号に入る。

馬坂トンネルに向かう橋

橋を渡ったところに円勝寺の由来が書いてある。織田信長の史跡で、僧侶の首を投げ捨てた「坊主落し」という場所らしい。その先は地元の人しか通らないような幅の狭い山道。根尾側から9kmほどヒルクライムすると、標高610mの馬坂峠にたどり着く。

ピークのトンネルまで、9・7・3kmごとに距離表示の標識が立っている。路面には多少落石があるが、温見峠に比べればましな方。勾配もたいしたことはなく、山の中を淡々と上っていける。

馬坂トンネルの峠道

ただし高確率で猿や鹿には遭遇する。自転車でも念のため、熊鈴をぶら下げて走った方がいいかもしれない。

馬坂トンネル

馬坂トンネルには照明がない。直線で距離は短いので、ライトをつけながらゆっくり進めば問題はない。ところどころ湧き水でできた水たまりがあるので注意。

徳山ダム周辺の道は快適

トンネルを抜けると眼下に徳山ダムを見下ろせる。坂を下ってダム湖の橋とトンネルを抜けると、揖斐川町を南北に縦断する国道417号に合流する。

徳山ダムの湖

合流地点から藤橋城のあたりまで8kmくらいは、路面がフラットで快適に走れる。さらに南に向かう場合は下り坂になるので、エアロバーを握れば時速40キロ以上で巡航できる。

国道417号は、基本的に徳山ダムの関係者くらいしか車が走らない。いずれその先の冠山峠にトンネルが開通したら、福井方面への通過交通が増えるかもしれない。この日もトンネルの工事関連とおぼしき車両としかすれ違わなかった。

徳山ダムの橋

ダム周辺にあるトンネルはほぼ一直線で、まるで風洞実験のようなシチュエーションを楽しむことができる。

まるでタイムトライアルのために用意されたかのような直線道路。信号も皆無で、ここまで恵まれた道路はそうそうない。同じ国道でも、隣の157号、温見峠区間とは天と地の差がある。

徳山ダムのトンネル

山の中は街灯が少ない。そのうち日が暮れてしまったので、フロントライトを点灯した。徳山ダムを通り過ぎて、その南にある横山ダムまではカーブが多く路面もやや荒れている。「山奥の方が道がきれい」という不思議な国道だ。

道の駅「星のふるさと・ふじはし」

揖斐川のほとりにある、道の駅「星のふるさと・ふじはし」で休憩した。天体観測のスポットでもあるが、今日は曇りで星が見えない。

ショップは18時、レストランは17時で営業終了していた。併設の温泉「藤橋の湯」は21時、温泉中のレストランも20時まで開いている。外の足湯は無料。

藤橋の湯

ためしに温泉に入ってみると、料金510円で露天風呂にサウナ付きだった。風呂から見る山の眺めには癒される。東京の奥多摩なら入浴料は800円くらいかかるが、岐阜の温泉はどこも500円程度で入れる。今日の周回コース中に、藤橋以外の温泉施設もたくさんある。

谷汲山を越え国道157号へ戻る

道の駅から南東に進むと、いくつかトンネルがある。そのうち長さ2kmくらいのトンネルは、安全のため歩道を走った方がよい。しかし歩道には空き缶や車のホイールといったゴミが多く散らばっている。照明は暗く、段差やグレーチングも多いので、トンネル内の走行には要注意。

トンネル後の交差点を左折し、県道40号で谷汲山方面へ向かう。こちらは北の馬坂トンネルと並んで、国道303~417号と157号を結ぶ山越えルート。序盤はややきつい上りで、中腹のトンネルを超えると後はずっと下りになる。

根尾川を渡る前に左折し、ためしに山際の県道255号を北上してみた。国道157号の裏道として使えるが、夜間は真っ暗でおすすめしない。

日中は川沿いの風景を眺められて、交通量も少ないためツーリングやランニングにはおすすめのコースだ。樽見鉄道の車両を眺められるスポットもある。

馬坂峠は冬季通行止め

馬坂峠のある県道270号は、12月~4月のあいだは冬季閉鎖されてしまう。温見峠と同じく、冬は積雪の多いエリアだ。後日また峠を上ってみたら、日陰になる揖斐川町方面は積雪して路面が凍っていた。

馬坂峠の積雪

その後はゲートが閉じられ、オートバイ・自転車も含め全面通行止めになった。こちらは本巣市側の様子。

県道270号の冬季封鎖ゲート(本巣市側)

揖斐川町の方から見ると、峠入口のトンネル前で完全封鎖されている。土嚢まで積まれ、異様に厳重だ。簡素なゲートではすぐ雪に埋もれてしまうのだろう。道すがら「なだれ注意」の標識も多く見かけた。

県道270号の冬季封鎖ゲート(揖斐川町側)

本巣市と揖斐川町を縦断する、山の中の70km周回コース。徳山ダムの周辺は高速走行できて、ところどころヒルクライムも楽しめる。岐阜~名古屋の自転車乗りには、おすすめの練習コースだ。