湯河原の梅園経由で幕山登山、温泉街の手頃なハイキングコース

梅の開花に合わせ、湯河原梅林を観光しつつ幕山に登ってみた。梅林からつながるハイキングコースをピストン。山頂の標高は625メートルで、温泉旅行のついでにいい運動ができた。

幕山のハイキングコースについては、湯河原温泉観光協会のウェブサイトで詳しく説明されている。山頂にアプローチするには梅園からの直通コースと、大石ヶ原を経由する遠回りコースの2種類ある。

湯河原梅林~幕岩

湯河原駅から梅園までの距離は約4km。駅からは温泉街と同じくらい離れている。駅前からバスに乗ると料金は片道260円。Suica/PASMOも使える。

湯河原のバス

梅林では開花に合わせて「梅の宴」というイベントをやっていた。しかし平日なので来園者は少ない。出店している屋台も閑散としていた。熱海梅園のように道が舗装されておらず、山の斜面に梅がまばらに植えてあった。

湯河原梅林

林の中に遊歩道があり、順路は特に設定されていない。ぶらぶら全体を見て歩くと、30分はかかる広さがある。

湯河原梅林の梅

入口でもらった売店のパンフレットに、ざっくりした梅園の地図が載っている。東側にある「早咲き梅150本」のエリアも、今日はそれほど咲いていなかった。

湯河原梅林の地図

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西の東屋を超えた先には地図にない踏み跡があり、そこを進むと大岩の下までたどり着けた。さすがにここまで来ると、まわりに人はいない。眼下に広がる梅林の景色を独り占めできる。探検気分で林を散策できるのが湯河原梅林の醍醐味だ。

幕山ハイキングコースの入口

梅林ではたまに本格的な登山装備の人たちとすれ違う。人が下りてくる方向に進むと、幕山に向かうハイキングコースが見えてくる。

坂が急になっても梅園はしばらく続く。藪の中から声が聞こえると思ったら、岩肌でクライミングをしている人たちがいた。中には子どももいる。

湯河原梅林の幕岩

このあたりは「幕岩」と呼ばれるクライミングのスポットらしい。梅園の上の方に岩肌が見える。平日の夕方、クライマーは10人以上いて梅園の観光客よりも多かった。梅が満開の時期なら、上からの眺めもよさそうだ。

梅林最高地点~ハイキングコース

延々と続く坂を上ると「梅林最高地点」にたどり着く。ここまで登るのは一苦労だが、上から眺める梅林もいい。ベンチもあるので、のんびりくつろげる。

梅林最高地点

最高地点から先は、幕山山頂に続くハイキングコースになる。もし山から下りてくる場合、「梅の宴」開催中は入園料200円を取られる。ただしゲートも料金箱もなく、バス停側の公園入口で自主的に支払うルールのようだ。

湯河原梅林の案内板

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ハイキングコースでは幕山山頂に向かって砂利道をジグザグに登っていく。ところどころ滑りやすい坂があるので、グリップの効くシューズの方が向いている。岩がごろごろ転がっているわけではないので、普通のランニングシューズでも十分だ。

幕山ハイキングコース

今回は梅林観光のついでだったので、トレイル用でないアンダーアーマーのシューズを履いてきた。ソールの凹凸が少ないので、登山道では結構滑るとわかった。

アンダーアーマーのラピッド

ハイキングコースの序盤に、屋根付きのしっかりした休憩小屋がある。テーブルも備えてあり、バーナーで調理している先客がいた。ここからはもう梅林が見えない。

幕山ハイキングコースの休憩小屋

単調な登山道を上り続けると、ところどころ樹木が途切れて海側の景色が見える。湯河原市外と真鶴半島、新幹線の高架も確認できた。海の向こうには初島と、うっすら大島まで望める。

幕山から湯河原の眺め

熱海~湯河原エリアは海沿いで東京より気候が温暖なはずだが、今日は風も強くて少し肌寒い。

幕山山頂~周回コース

幕山の山頂付近には周回コースがある。ハイキングコースとの合流地点から「近道」というルートを進むと、すぐに頂上に辿り着く。

海抜625mの幕山山頂は芝生の広場になっていて眺めがよい。ただし湯河原方面は林が視界をさえぎっているので、登山道中腹からの方がよく見える。

幕山の山頂

ついでに距離800mの周回コースも歩いてみる。山の西側からは大観山のレーダードームが見えた。

幕山から南郷山方面に回って下山するルートもあるが、もう夕暮れだったのでハイキングコースをそのまま戻ることにした。

五郎神社経由で温泉街へ

梅園に戻ると17時を過ぎていて、受付は閉まっていた。入口にゲートはなく、近所の人が犬の散歩をしながら出入りしている。熱海の梅園と同様に、花見の季節以外は無料で開放されているようだ。

いったん支払った入園料200円は、宿でチケットを見せたら返金してもらえた。温泉の宿泊客は無料とのことだ。

湯河原梅林の受付

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梅園から帰る途中、振り返ってみると幕山が見えた。外観は結構急な勾配で、確かに登っている途中は2月でも上着がいらないくらい汗をかいた。幕山に登るには、梅園から延びるハイキングコースよりも、西側の大石ヶ原ルートの方が距離は長いが傾斜はゆるそうだ。

幕山

バスのルートより北側、新崎川の左岸を歩いて駅まで戻った。途中にある五郎神社に参拝。湯河原駅から温泉街までは微妙な距離だが、そのまま歩いて向かった。

今回泊まったのは最近できたゲストハウス、The Ryokan Tokyo。温泉街から坂を上った位置にあり場所がややわかりにくい。その代り3千円台で泊まれるドミトリーがある。

この価格で温泉付きなのはうれしい。また、外国人観光客を意識したらしき奇抜なデザインも見ものだ。

The Ryokan Tokyo

幕山のハイキングコースは道も整備されていて歩きやすかった。梅林観光・湯治のついでに登って一汗かくには手ごろな目標だ。

湯河原は温泉以外にたいした観光名所がない。温泉街は駅や海から離れた山間にあり、隣の熱海より落ち着いた雰囲気の保養地といえる。椿ラインの自転車ヒルクライム、幕山や城山へ上れる登山道があり、山のレジャーはそこそこ充実している。