高尾山の稲荷山コースは日当たり・景観がよく冬場の登山におすすめ

1月の3連休前に高尾山を登山。今回は尾根伝いの外回り、稲荷山ルートを山頂までピストンしてみた。

一見ほかのルートより険しそうだが、距離も勾配もそこまではない。むしろ冬場は遠くまで景色を見渡せ、日当たりもよいので快適に上り下りできる。登山シーズンとしては閑散期だが、稲荷山はむしろ他より混んでいた。

稲荷山コースの入口

今年は暖冬なのか、1月なかばでもまだ東京で雪が積もる気配はない。雪さえ降らなければ、高尾山は年中ライトな登山を楽しめるスポットだ。

平日の高尾山、ケーブルカー駅前は人もまばらだ。今日ならメインの1号路を選んでも、渋滞なくスムーズに登れそうに思う。目当ての稲荷山コースは、ケーブルカー清滝駅の左手を抜けて、すぐ先に見える左の橋を渡ってアプローチする。

特に目印もなく、分岐に気づかずに道なりに直進すると、6号路の方に向かってしまう。

日当たりと、眺めがよい

最初はきつい階段が続いて、稲荷神社がある広場で一段落する。一般的に、高尾山の中で稲荷山コースはもっともハードといわれるが、ほかとそこまで変わらないと思う。名前も「○号路」でなく別格扱いだが、前回下りた2号路の岩場の方が難所だと思う。

稲荷山コースはずっと尾根沿いを歩くので日当たりがよい。冬場、日の入りが早い時期の夕方には、谷側のルートを下るより安全だ。木立の間からさんさんと日が差し、登りは1月でも半袖TシャツでOKだった。

そして林の間からときどき八王子側の景観を見渡せる。ルートの途中に展望台とあずま屋があり、山頂まで登らずとも都心の方まで景色をおがめる。

ただし現在は展望台近くのトイレが撤去されてしまったので、山頂までコース中に用を足せるところはない。

滑落に注意、登山靴必須

展望台の周辺は巻き道があり、坂を上り下りせずにスキップできる。巻き道は一部道が細くて藪が茂っているところがあるので、滑落に注意。

稲荷山コースは全体的に南側が急勾配の斜面なので、道は広くてもうっかり滑り落ちると大ケガする危険がある。ここに来るなら、さすがに普通のスニーカーでなく、登山靴かトレラン用シューズを履いてきた方がいい。高尾山とはいえ、1号路以外は本格的な登山道だ。

木の根っこが見どころ

平日の高尾山に来る人はリピーターが多いのか、稲荷山コースは意外と賑わっていた。いくつか勾配のきついところは道が細いので、互いに譲り合うことになる。なので、秋の紅葉シーズンなど混雑する時期は、稲荷山コースの下りが禁止になる。

稲荷山のもうひとつの見どころは、木の根っこだ。様々な木の根が地面をうねり、ところどころ足で踏まれて艶が出ている部分もある。

もし登山中に「木の根を見るのが趣味」という人がいたら、かなり盛り上がると思う。

最初と最後の階段がきつい

終盤に6号路と合流する分岐点があるが、無視してそのまま直進すると長い階段が待ち構えている。序盤の階段と並んで、稲荷山コースでもっともきつい区間。1号路で薬王院の前後に出てくる階段が、山頂前に集約されて高低差を稼いでいるともいえる。

階段を上ると、山頂の展望スポット脇にひょっこり出られる。今日はめずらしく遠くに富士山を見ることもできた。

登山道は混んでいたが、山頂広場は人も少ない。599.15mの案内板も、並ばずに撮影することができた。こんなにお客さんの少ない日は、広場の食堂も15時ごろには店を閉めてしまう。

そのまま元来た道をたどって稲荷山コースで下山した。所要時間は登り下りとも各1時間。普段ほかのルートを歩く所与時間とたいして変わらなかった。舗装されている1号路の方が歩きやすいが、勾配や階段のきつさは変わらないように思う。

初詣の混雑時に使える稲荷山ワープ

正月、高尾山の初詣には毎年行列ができる。通常1号路~ケーブルカー駅の途中からできる行列は、薬王院前の売店などでいったんばらける。先に稲荷山経由で山頂に到達し、そこから逆に下りていくと、1号路の長い行列を回避してすぐに参拝できる。

裏技として覚えておいて損はないテクニックだ。