宮古島トライアスロン参加レポート3:レース本番、11時間で完走

宮古島トライアスロンのレース本番。日の出からから夕暮れまで走り続けた競技の様子を振り返ってみたいと思う。

夜明け前の会場でナンバリング

トライアスロン、ロングのレースは朝が早い。宮古島では朝3時に起きて、宿で朝食をいただいた。日焼け止めとスイム用のワセリンを塗り、レース用のウェアに着替えて4:40発のバスに乗り込んだ。

会場では、まず腕にゼッケンナンバーをマジックで書いてもらう。その後トランジション用の荷物預けを済ませ、念のためバイクの状態を確認しておく。

ナンバリングの様子

昨日預ける前にバイクのセッティングは済ませてあるので、やることはタイヤの空気圧を確認する程度。バイクにカバーはかけていなかったが、さいわい夜中に雨で濡れることはなかった。フレーム上のバッグに補給食を入れて準備は完了。

宮古島トライアスロンのバイク預託会場

スタートの7時までまだ時間があったので、最後にダメ押しでスパムおにぎりを食べておいた。レース中もエイドで食料の補給を受けられるが、胃腸が元気なうちにできるだけ固形食を摂取しておきたい。

宮古島トライアスロンのスイム会場

スイム会場は風も弱く、波も穏やかで絶好のレース日和になりそうだった。ウェットスーツに着替えて試泳に行くと、どこまで泳いでも海の底が見渡せるくらい、すばらしい透明度だった。

スイムは熾烈なバトル

スターターをつとめるのはレスリング女子日本代表の吉田沙保里さん。予想タイム「1時間以上」の後列グループに並んでいたので、まったく姿は見えなかった。

バトルを避けて後ろの方からスタートしたが、それでも序盤は接触が増える。頭を小突かれたり足をつかまれるのはまだしも、顔やわき腹を蹴られるとスーツ越しでも痛い。

何度か吹っ飛ばされたゴーグルを直しながら、なるべく人の少ないところを選んで泳いだ。参加人数が多いのか、宮古島のスイムパートは最後までバトルが絶えなかった。

なかなか海中を眺める余裕はなかったが、ときどきサンゴ礁に熱帯魚が群れている光景を見られた。一瞬だけウミガメが海底を泳いで行く様子も観察できた。間違いなくこれまで参加したトライアスロン大会の中で、一番きれいな海だった。

宮古島トライアスロンのスイムフィニッシュゲート

バイクコースの東平安名崎は絶景

スイム中にいつの間にか天候が急変して、海から上がると土砂降りの雨になっていた。

今回はスイム中、ウェットスーツの下に上着を着ないで、バイクパートの前にトライウェアに着替える方法を試してみた。ゼッケンはあらかじめ安全ピンでとめていたが、2XUのウェアは着圧が強く、着る際にピンがすべて取れてしまった。付け直しに数分ロスしたので、やはりゼッケンはベルトに固定してバイク/ランパートで使いまわした方がいい。

序盤は風向きがよかったのか40km/hあたりで巡航できた。高速域ではエアロ装備の強みが発揮されるようで、ディープリムのホイールを履いた人たちがどんどん追い抜いていった。

伊良部大橋の往路はそれほど風の影響を受けなかったが、帰りは左右から突風になぶられるかたちになった。普通のロードでもハンドルを取られそうになって怖いくらい。目の前でディスクホイールの選手が落車し、橋の斜面を滑って行った。

続いて池間大橋までの西海岸は向かい風がきつかったが、橋を折り返すと今度は追い風。島の北側は延々とサトウキビ畑が続く田園地帯になった。宮古島の東端にある東平安名崎(ひがしへんなざき)への折り返しは絶景で、高速で通過してしまうのがもったいないくらいだった。

そこから島の南側はアップダウンが激しくなったが、下りの加速を利用して上り返せる坂が多い。来間大橋での風向きは進行方向に平行だったので、横から足元をすくわれる恐怖はなかった。スピードは落ちても、横風より向かい風の方が安心だ。

事前の計画どおり、バイクパートでは走行距離30kmごとにスポーツ羊羹を一本ずつ消化した。今回はカフェイン入りの補給食を多めに準備したおかげか、レース中に眠くなることもなかった。

ランは最後まで順位争い

ランパートは市街地を出発して東に向かい、東平安名崎に近い保良で折り返してくるコース。トップ選手とすれ違ったので、暇つぶしに前走者の人数を数えてみた。折り返し地点まで来たところで、数えることができた自分の順位はだいたい130位。

途中から妙に胸元がチクチクすると思ったら、乳首に絆創膏を貼るのを忘れていた。ウェアによって相性もあるのだが、荒い素材だとシャツと乳首が擦れて血が出ることもある。マラソンやロングのレースでは、あらかじめ絆創膏を貼ってカバーしておくのが常とう手段だ。

帰り道で宮古空港が見えてきたところで残り10km。やはりマラソンは最後の35km以降がきつい。平良港に戻って残り3kmになったところから、まわりでペースアップするランナーが増えてきた。

トライアスロンはグロスタイムで評価されるので、少しでも順位を上げようとゴール前は追い抜き合戦になる。表彰台には及ばなくても、リザルトに出る総合、年代・性別順位は気になる。フィニッシュ会場の競技場に入ってからも接戦で、歓声にこたえる余裕もなく必死のスプリント勝負になった。

宮古島トライアスロンのフィニッシュゲート

ゴールの後は宮古そば

ゴール後は疲れ切って動けず、もらった氷で足を冷やしながら30分くらい横になっていた。その後、無料の宮古そばをいただき、元気が出てきたところで、トラックに入ってくる他の選手を応援する。

宮古島トライアスロンのフィニッシュ前

宿に戻ってウェアの洗濯を済ませ、あとはテレビの生中継でレースを観戦した。最後のランナーはまわりの人が伴走して盛り上げてくれる。地元の人によると、昔は目立ちたくてわざと遅れてゴールする人もいたらしい。

その裏側で、20:30の制限時間になると会場の門は無慈悲に閉められてしまう。ぎりぎり間に合わなかった選手が、門の前で肩を落とす光景は涙ぐましい。

宮古島トライアスロンのゲート封鎖

レース終了後は花火が上がった。21時にバイクの引き取りが始まるので、再び会場に向かう。

宮古島トライアスロンの花火

タイムはぎりぎり11時間以内

翌日もらったレース速報によると、総合タイムはかろうじて11時間以内だった。スイムとバイクは快調だったが、ランで4時間を切れなかったのは反省点だ。やはり南国の暑さと湿気がこたえて、ランニングの後半はペースがガタ落ちした。

とりあえず今回も無事完走できたのはよかったと思う。

(翌日の表彰式とパーティーの様子)