多摩川サイクリングロード、拝島橋~羽村取水堰ツーリング

8月からしばらく忙しくて、3か月ほどロードバイクを放置していた。いつでも乗れるように組み立てた状態で部屋に置いてあったが、ほこりが積もる一方でタイヤに空気を入れるのも面倒だった。

11月も半ばになりそろそろ冷え込んできたので、乗れるうちに乗っておこうと思って久々にサイクリング。ウォーミングアップと機材の点検も兼ねて、多摩川サイクリングロードを羽村取水堰まで、往復20kmくらいこいでみた。

11月でも河川敷は羽虫との戦い

多摩川CRで拝島橋から曙橋までの景観がワイルドなエリアは、路面が木の根っこでぼこぼこしてスピードを出しにくい。人家も少ない寂びれた区間なのに、散歩している人もわりと多い。

曙橋を超えると桜並木が現れるが、もう半分くらい紅葉して葉っぱが落ちている感じだ。ちょうどこのあたりから奥多摩の山々が遠くに見え始めるので、走っていて楽しい道だ。特に天気の良い日の夕暮れ時は、奥多摩に沈む見事な夕日を拝めることもある。

もう11月なので、河川敷の天敵である羽虫も大人しくなったかと思いきや、群れをなして襲いかかってくるスポットがある。ヘルメットのバイザーは置いてきたが、念のためクリアレンズのPCメガネをかけてきてよかった。

ここ数日、小雨が降る程度の気候だったので、羽村の取水堰も水量は並み程度。

ここから分岐した玉川上水が、新宿のあたりまではるばる43km流れていく。

ブレーキシューのパッドが劣化?

ハンドルやホイールにこびりついたほこりはそのまま、最低限チェーンだけ雑巾で拭って油を差してきた。室内保管とはいえ、3か月も放置していたので、可動部のあちこちでオイルが乾いていそうな予感がする。

ロードのタイヤは放っておくと何かしら気圧の平衡状態に達するようで、完全にぺしゃんこにはならない。チューブレスタイヤでも、勝手にビードが落ちるほど空気は抜けないのが不思議だ。前後輪とも7気圧までエアーを補給したが、チューブやタイヤは特に問題なさそう。

とりあえず漕ぎ出してみて、ブレーキの効きが弱い気がする。何かリムに薄く油膜が張ったような、頼りない制動力に感じる。単に握力が落ちたとか、ほこりで滑っているだけかもしれない。ブレーキシューはゴム素材なので、放置していると固くなったり劣化するのだろうか。

冬でも暑いエアロヘルメット

もうそろそろ手袋がほしい気温だが、風が弱いので半袖Tシャツに薄いウインドブレーカーでいけた。

20km/h前後でのんびり巡行していても、開口部の少ないOGK AERO-R1のヘルメットだと額のパッドが汗ばんでくる。夏場に比べると蒸れはまだましだが、空気抵抗も気にせずゆっくり流すだけなら、普通の自転車用ヘルメットでいい気がした。

エアロヘルメットの利点のひとつとして、「冬でも頭が暖かい」と言われることがある。真冬の自転車でもろに風を受けると、手足の末端と鼻先・顔から冷えてくる。それでも「頭が冷えてたまらない」と感じたことは一度もない。

通年の利用を考えると、ヘルメットは強度を損なわない程度に軽くて、通気性が良い方がベターだ。あえて穴を閉じて空気抵抗を減らしたエアロ形状は、タイムトライアル用の特殊装備だと思う。ホビーライダーとしてのんびり漕いでいる分には、頭が冷えてたまらないくらい、透け透けのヘルメットの方が便利だ。

レバンタールのタイヤが調子いい

7月に鹿児島のサイクルベースあさひで緊急調達した極厚タイヤ、LEVANTER PLUS。パナレーサー製なのだが、あさひの限定商品らしく、公式サイトの商品ラインナップに掲載されていない。あさひの方では700×23Cで222gという参考重量。

乗り心地的には「アーバン」カテゴリーの、ツーキニストと同じくらいのスペックに見える。3か月室内でホイールに装着したまま放置しても、ゴムの劣化や不具合は見られない。高めの気圧で空気を入れても安定して保持する感じで、まだ新品に近くグリップも問題ない。

写真を撮ってみて気づいたが、リムに怪しいへこみができている。触ってみた感じそれほどダメージはなさそうだが、原因は路上の飛び石だろうか。カーボンリムだと、このくらいの傷でも致命的なひび割れにつながったかもしれない。

道端のちょっとやばそうな石ころを踏んで弾いても、タイヤの方はびくともせず、パンクの不安を感じさせない。これが定評あるツーキニストより安く、1本3,000円程度で買えるとはお値打ちだ。趣味で乗る程度なら、薄型軽量タイヤと使用感はたいして変わらないし、耐久性もあって長持ちしそう。何よりパンクのリスクを減らせるのがうれしい。

本格的なグラベル仕様ではないが、ちょっとした川原の砂利道程度ならこなせそうだ。レースともなれば、コンチネンタルのGrandPrixあたりに換装してもよいが、普段乗るにはこのレバンタールで十分な気がする。

素人には違いがわからない性能差

超軽量タイプ&ラテックスチューブと、耐久性重視&極厚チューブの組み合わせ。両者の間に位置する中間的なタイヤやチューブは、素人レベルだと違いがわからない。ミシュランやヴィットリアの海外製品はすごそうに見えるが、品質的にはブリジストンやIRCも負けていない。

パナレーサーの商品ラインナップでは、本格ロード用のRACE EVOシリーズと、アーバン用のRiBMOやPASELAもたいして変わらないように思う。自転車の中でもタイヤは重要パーツだが、3千円程度で手に入る有名ブランドの高耐久モデルはコスパが高い。同類のツーキニストは3年くらいノーメンテでも平気で使える。

あさひの説明を読む限り、転がり抵抗の低減とグリップ性を両立させたトレッド形状、高反発の天然ゴムベースZSGコンパウンド、耐カット・耐パンクベルト搭載と、それなりにこだわって開発された商品のように見える。サイクルベースのPBと思ってあなどっていたが、実は値段以上の価値を持つ製品なのかもしれない。

レースで1秒を争うようなハイエンドなユーザーなら、1gでも軽いタイヤに投資する価値はある。それ以外の大半のホビーユーザーなら、街中の量販店で手軽に調達できる、レバンタールで十分だ。アーバンカテゴリーに位置づけられつつも、潜在能力はロード用の上位製品に匹敵する可能性がある。