ロードバイクで鶴峠~風張峠。道の駅こすげの売店メニュー拡充

しばらく小径車のダホンK3にばかり乗っていたので、比較のためロードバイクでも峠に上ってみた。武蔵五日市駅から檜原村を通過して、甲武トンネル経由で鶴峠へ。道の駅こすげで休憩して風張峠を上って帰ってくる、奥多摩定番の周回コースだ。

このコースを自転車で走るのは、実に2年半ぶり。ここ半年くらいで一番膝の調子が良く、峠を連続して上っても体力的に問題はなかった。ただし総合タイムは休憩込みで1時間ほど遅くなり、年並みに体力が衰えているのを実感した。

多摩川から武蔵五日市まで

多摩川サイクリングロードから武蔵五日市駅へアクセスするのに、最近は睦橋通りより上の県道165号線を利用している。こちらもトラックやダンプがよく通るが、全体的に交通量が少なく自転車で走りやすい。

その代り、つるつる温泉入口の交差点から武蔵五日市の間にちょっとした坂がある。峠というほどたいしたものではなく、ウォーミングアップにちょうどいいくらいの丘だ。

県道165号へは、福生市で多摩川にかかる橋のうち、曙橋の2本北、永田橋からアプローチできる。

奥多摩入門、リハビリ用の峠

最近リハビリ用としてよく利用していた、甲武トンネルまでのヒルクライム。都民の森ほど山奥まで潜る必要がなく、上川乗の交差点からは交通量も減る。

もっと駅に近い入山峠も便利だったが、林道なので路面状況はやや厳しい。結局、奥多摩で距離的・負荷的にバランスが良い入門用の峠としては、甲武トンネル・栗坂トンネルがベストだと思う。

甲武トンネル前のアンカーRFX8

小径車のK3ならこの程度の坂でも苦労したと思うが、カーボンロードならするする上れる。トンネルまで来て気力・体力は十分残っていたので、予定通り山梨県側、上野原市へ下ってみた。

風張峠よりきつい鶴峠

棡原から鶴峠へ向かう道は、その北の都民の森コースより道が狭い。2年見なかった間に、工事が完了して道幅拡張された区間がいくつかあった。

まわりの眺めは檜原村と似たような感じだが、ところどころに集落や小さい起伏があり走っていて飽きることがない。東京都側より交通量が少ないとはいえ、急カーブが多いので特に鶴峠から下る場合は注意が必要だ。

鶴峠に南東からアプローチする場合、15kmくらいかけて断続的にじわじわ標高を稼ぐかたちになる。局所的に勾配10%以上の坂が出現するが、そう長くは続かない。

鶴峠にいたる坂

そして峠直前の1kmくらいは、風張峠よりきつい坂が連続する。コンパクトクランクのロードバイクでも、インナーローかつ立ち漕ぎでないと上れないくらいだ。標高的には奥多摩周遊道路より低いのだが、頂上前後の急坂のため鶴峠の方が難易度が高いと感じる。

鶴峠の頂上バス停

鶴峠にはバス停があるだけで、特に眺望らしきものは期待できない。上野原側の最後のカーブ前に、簡素な公衆トイレが新設されていた。バス停から離れた見えない場所にあるので、微妙にわかりづらい。

鶴峠から小菅村方向に下る坂は、直前的でかなりスピードが出る区間だ。いくつかある橋の前後に段差があるので、50~60km/hの猛スピードでむやみに乗り上げると危ない。

思い切り下った後に、松姫トンネルに続く国道139号まで上り返すところは、毎回心を折られる。辛抱して坂を上り切ると、休憩スポット「道の駅こすげ」が待っている。

道の駅こすげでまんじゅう販売

2015年にオープンした小菅村の道の駅は、近くにある「たばやま」と並び、奥多摩の貴重な補給地点。平日でしかも温泉の休館日だったので、観光客はまばらだった。

道の駅こすげ

売店の方をのぞいてみたところ、小菅村名物の「チャーちゃんまんじゅう」が出張販売されていた。村内の本店は開いていないときが多いので、道の駅で安定的に手に入るようになったとしたらうれしい。

地元の野菜を使った具だくさんな温泉まんじゅうが、1個130円で買えるのはリーズナブル。15時にはもう品薄で、よもぎとつぶあん数個しか残っていなかった。

道の駅こすげのチャーちゃんまんじゅう販売コーナー

上野原市内では、ほかにも似たようなまんじゅうを売っているお店が多い。山道を走っていると唐突に出会うローカルショップは不定休なところが多いので、補給食として当てにすることはできない。開いていたらラッキーという感じだ。

小菅ホットドッグの実力

道の駅こすげの路面店はメニュー構成がだいぶ変化していた。オープン当初はここで唐揚げとコロッケを頼むのが定番だったが、いまや590円の源流ラーメン、400円の小菅ドッグという主食級の料理が提供されている。

道の駅こすげの売店

ラーメンは少々値が張るがヤマメ入り。休日であれば、アユの塩焼きも別の屋台で販売されている。今回は小菅ドッグを選んでみたところ、ヒラタケというキノコがトッピングされたホットドッグだった。

小菅ホットドッグ

具材はきのこなのでカロリー補給にはならないかと思いきや、味付けが単なるケチャップでなかった。チーズが乗ったミートソースのような食感で、値段相応に凝った料理といえる。他にも鹿まんやアンチョビポテトという新メニューが加わっていたので、今度ぜひ試してみたい。

道の駅のトイレはタイル張りなため、ビンディングシューズだと傷がついてしまうのか、スリッパが用意されていた。履き替えが面倒ではあるが、クリートをはめているなら脱いだ方がいいだろう。

道の駅こすげのトイレのスリッパ

フラットペダルにスニーカー履きだと、この点は苦労しなくて済む。

気温の低い風張峠

小菅村から奥多摩周遊道路の入口までは、10kmくらいの長い下り。ここで先ほどの食事を消化しつつ、本日最後のヒルクライムにそなえる。

今日は5月の半ばだが、檜原村の温度計では32度と出ていた。風張峠まで上ると表示は22度。時間帯と標高によって気温が10度も違ってくるので、奥多摩とはいえ下りに上着やグローブの防寒具は必須といえる。

前回上ったミニベロより圧倒的に速いスピードで頂上に到達。ダホンのK3では傾斜のきつい区間、ほとんどダンシングだったが、RFX8ならシッティングのまま漕ぎ続けられる(たまに体をほぐすために立ち漕ぎする程度)。登坂も長距離も楽にこなせるロードバイクは、やはり便利な乗り物だと実感した。

頂上付近の月夜見第一駐車場は、平日ともあって人はまばらだった。

月夜見第一駐車場

帰りに都民の森に寄ってみたが、17時前ですでに売店は閉まっていた。小菅村で多めに栄養補給してきてよかったといえる。自販機はあるので、ジュースで水分・糖分は摂取できる。

逆回りの方が負荷は高い

休憩含めてざっと6時間、128kmのワークアウトになった。ミニベロに比べて体感的な疲労は少ないといえ、その後にブリックトレーニングで走る気にはなれない。翌日もぐったりして仕事にならず、疲労回復するスピードも落ちているように感じる。

今日のルートは逆に回った方が、身体的な負荷は大きいと思う。鶴峠と甲武トンネルは、それぞれ小菅村、上野原側から上った方が距離は長い。特に後者は表と裏で別の峠といえそうなくらい、きつさが異なる。

その気になれば、小菅村から今川峠を上って丹波山村を経由したり、さらに柳沢峠まで行って帰ってくるロングコースも計画できる。松姫峠はトンネル開通後に廃道化して荒れていたので、ロードで走るのはおすすめできない。

富士山や大弛峠まで足を伸ばさなくても、峠を周回すればかなりのトレーニングになるのが奥多摩の魅力だ。