Dahon K3を効率よく折りたたむコツ。輪行で持ち運ぶテクニック

ダホンの小径車、K3の分解は慣れれば1分以内に完了できる。ロードバイクを分解梱包するのに比べて、以下の手順を省略できるのが折りたたみ自転車の売りだ。

  • ホイールを両輪外す
  • チェーンやフォークにカバー・ホルダーを付ける
  • フレームとホイールをベルトで縛る

輪行時の規定によっては、さらに「ペダルを外す」という難作業も加わる。K3は元からフォールディングペダルが付いているので、それも不要だ。

ダホンK3、折りたたみ前後の様子

ダホンK3、折りたたみ前後の様子

何度かK3で輪行を試してみて、収納法のコツがわかってきた。折りたたみ自転車を所有するのは初めてということもあり、慣れるまでは意外と難しかった。分解作業の注意点と、輪行で持ち運ぶコツのようなものを紹介してみたい。

ペダルの位置が重要

K3を折りたたむ際の基本的な手順は以下のとおり。

  1. ペダルを折りたたむ
  2. ペダルの位置を調整する
  3. サドルを下げる
  4. ハンドルを折りたたむ
  5. フレームを折りたたむ
  6. 輪行袋に収納

スムーズに折りたたむには、事前準備として特にペダル・クランクの角度調整が重要だ。

ダホンK3、折りたたみ時の様子

左側のクランクが0~6時の位置だと、折りたたんだ前輪に干渉する。また、9時より上だとトップチューブに衝突する。

左は7~8時くらいの角度がベストで、それ以外の位置ではうまくたためない。また、折りたたむ際にペダルに引っかかりがちな、ブレーキ・シフトワイヤーをうまくさばかないといけない。

反対にバイクを組み立てるときもペダルが曲者で、左が9時よりに上に回った状態だとフレームが引っかかって開かなくなる。クランクを下げるにはチェーンを回す必要があり、ほかのパーツが後輪に接触しているとデッドロックに陥る。

その場合は少しだけフレームを開いて接触を弱め、無理やりクランクと後輪を回転させるしかない。他にもっとうまいやり方があるのかもしれないが、輪行先でバイクが開かなくなると結構焦る。

ハンドルに備品を付けている場合

ハンドル上にライトやサイコンのアクセサリーを付けている場合、フォールディング時の調整はさらにシビアだ。スタンドを装着していたら難易度は高まる。その上バーエンドバーまであると、普通のやり方ではまず折りたためない。

ホイールに干渉するバーエンドバー

両輪のマグネットが付かない状態で、代わりにテープで縛ることも可能ではある。しかし運搬時のぐらつきを抑えるには、スマートに磁石の力を生かしたい。カスタムしても、何とか初期状態のコンパクトさを維持したいというのがミニベロ改造の目標だ。

10cm程度の長めのバーエンドバーが付いている場合、ステムのクリップをゆるめてバーやブレーキレバーが上に向くようハンドルごと回転させる。ポストを折りたたむと、これらの突起物は下を向き、ホイールやチェーンステーと干渉しない。

バーエンドバーを下に向けると干渉しない

この場合、シートポストの目印を越えて限界までサドルを下ろすと、地面とバーエンドが接触するのも避けられる。長いハンドルの両端に付けたバーなら何とかタイヤの外に逃がして折りたたみ可能だが、ハンドル中ほどに装着するとたいていどこかに当たってしまう。

K3のハンドルが長い理由

K3の折りたたみはまるで立体的なパズルのように設計されている。初期状態でもブレーキレバーやシフターの角度が少しでも変わると、どこかしらに接触して完全に閉まらなくなる。

ブレーキレバーがフレームに干渉した状態

ハンドル幅が54cmと異様に長いのは、どうやらこれらのパーツを両端に寄せるための設計らしい。バーエンドを付けるため、ちょっとシフターを内側に寄せただけでもケーブルがチェーンステーと干渉してしまう。

運搬時にステムのクリップをゆるめたままだと、ハンドルがぐらぐらして落ち着かない。フレームをたたむ前に、干渉を避ける角度までハンドルを回転させてから閉めておくべきなのだが、ワイヤー類が邪魔してうまくいかないこともある。その場合は、仕方なくクリップを解放した不安定な状態で持ち運ぶしかない。

他社製の輪行袋も使える

輪行袋は今のところジャイアントのロード用バッグを流用している。K3には少々大きいが、もともとコンパクトな袋なので多少生地が余る程度。たためばボトルケージにも収まる便利さもあり、ダホンの専用バッグを買うのはもう少し考えてからにしようと思う。

K3は軽いので、輪行袋に付属のショルダーベルトは不要だと気づいた。ホイールやフレーム各所を縛る予備ベルトも必要ない。袋ごとがばっと抱える持ち方がおすすめだ。

輪行袋に収めたダホンK3

これらのベルト類を外せば、輪行袋をさらにコンパクトに収納できる。そもそもSuper Light Bike Bagは付属袋の内寸に余裕がないので、付属ベルトを数本抜かないとジッパーを閉めるのが難しい状態だった。

折りたたんだK3を持ち運ぶコツ

サドルの細い部分をつかめば、K3を片手で運ぶこともできる。重量的にぎりぎりなので長時間は無理だが、改札でバイクを片手持ちすればスマートに通過できる。

ダホンK3は片手で持てる

他の場面では、下向きになったハンドルを輪行袋の上から探り当て、両手でグリップを握ってお腹側で支持すると安定する。ちょうど混雑する車内でバックパックを体の前側で支えている姿勢になる。

通常の肩掛け輪行袋のように、体の横にバイクがはみ出てぶつける心配も少ない。お腹持ちだと体勢も楽になるので、普段の輪行より速く歩ける。

輪行旅行が楽しみになる

K3くらい小型の自転車であれば、特に計画も立てずに走って、気が向いたら輪行して帰ることができる。遠方から帰宅する場合は、とりあえず走れるだけ走って運賃を浮かし、疲れたら電車に乗ればいい。

電車に乗せたダホンK3

分解・組み立てが数分以内に完了するので、輪行袋さえ持っていればどこでも電車に乗り降りできる気軽さがある。走行がきついルートだけ、部分的に電車に乗ってワープするような使い方も可能だ。ロードバイクであれば、1日に何度もばらして梱包するような手間はとても考えられない。

このサイズの折りたたみ自転車がめずらしいのか、駅前で作業していると注目を集める。通りかかったおじいさんから「便利そうだ」と声をかけられた。小径車はちょっとしたコミュニケーションのきっかけにもなるようだ。

K3があれば、今まで自宅から自走は困難で、かつロードで輪行するほどでもなかった中距離の観光地を開拓できそうな気がする。とりあえず首都圏なら箱根や伊豆方面、北は草津や日光あたりまで持って行くのもおもしろそうだ。